清水社長:ねえねえ武藤ちゃん、完全メルトダウンだって?
武藤副社長:はい、残念ながらそのような状況です。
清水社長:じゃ、核燃料はどこまでいってんの?
武藤副社長:おそらく、圧力容器は貫通、ほぼ間違いなく格納容器も抜けているかと
清水社長:えっえぇー、じゃ外に出ている?なんでそんなことになんの?
武藤副社長:なにせ燃料には崩壊熱というのがございまして、運転を停止しても自分で燃えております。温度は2800度にも達しますので、鉄の壁も溶かしてしまいます。
清水社長:格納容器の外は何なの?
武藤副社長:固いコンクリートで人工地盤になっております。
清水社長:じゃ、そこで大丈夫なわけね?
武藤副社長:いえ、コンクリートもこの温度ですと焼けて、更に燃料は下に行っているかと。はい。
清水社長:どんどん下に?
武藤副社長:ええ、どんどん下に。(ふたりでしたをうつむく)
清水社長:その下は何が?
武藤副社長:たぶん砂岩と礫岩の地層とか、地下水層とかであると思われます。地下水に交じりますと、これは海ともつながっておりますので、ますます汚染が広がり大変なことになると懸念しております。
清水社長:それは大変ねえ。でも今回は放射性物質が勝手に入って行ったんでしょう?だからこれはロンドン条約の放射性物質の海洋投棄にはあたらなんじゃないの?
武藤副社長:さあ、それはいかがなものでしょうか?
清水社長:そうよ、そうよ、これは海洋投棄じゃなくて、勝手な逃避じゃない?
武藤副社長:ただいま地下探査を実施しておりまして燃料の先端はすでに地下2kmまでに達しているもようです。
清水社長:2km! おー、それはすごい。このままマントルまでかってにいってくれないかしらねえ。
武藤副社長(電話をとるしぐさ):何?ふんふん、え?ええ?そうか、わかった。とりあえず社長にお知らせする。(社長の方をみて)社長、大変なことになりました!
清水社長:なんだ、津波、冷却装置停止、水素爆発、この上大変なことがまだあるのかあ?
武藤副社長:はい、核燃料の先端が温泉の水脈にぶつかりまして、福島第一に巨大温泉が出現したとのことです。
清水社長:え、君たち技術者はやはり視野が狭いねえ。それは久しぶりのいいニュースじゃないかあ、放射性温泉というのはからだにいらしいぞ?きみい。電力会社はつぶれたも同じだから、今度は大規模温泉に事業がえしよう。そうだ、フラガールも呼んで、そうそう、マンゴも栽培しよう。なんか元気が出てきたぞ!例の入院の予定も取り消しておかねば。。。んんんっと東国原にもPR大使になってもらおう。TV局も最近ちょっと冷たいし、広告費の予算もだいぶ余っているだろう?
武藤副社長:しかしながら、温泉となりますと監督官庁が環境省ではないでしょうか?乗り換えは経産省がおゆるしにならないと思いますが?
二人一緒に:Oh NO
(チャンチャン)
以上の登場人物は実名ですが、すべてフィクションであり、事実および科学的根拠に基づいたものではなりません。福島第一の皆さんはいつまでも応援してますよ!本社に負けるな!
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